重 要 な お 知 ら せ
「詩は難しい」と思っていませんか?
実は、わたしの詩は難しいものではありません。
なぜなら、わかりやすい言葉で書いているからです。
ここで、自己紹介させてください。わたしは末松 努と申します。詩人です。
学生の頃、ふと読んだ一篇の詩に感銘を受け、詩を書きはじめました。
しかし、就職してからは、多忙を極めることに。
ほとんど書くことはなくなりました。
ところが、33歳の時、仕事中に倒れて救急車で運ばれました。
それから2年間の治療を経て復帰したとき、人生観が変わっていました。
自分が大事にしていくべきものは何か。それは、人間、そして、心だと。
そして、仕事を変え、やめていた詩作を再開しました。
42歳の春、わたしが投稿を続けていた出版社から、
「作品を一冊の本にまとめてみませんか?」
と提案を受け、出版を決意。
そのきっかけとなった詩は「ファイト」でした。
まずは、作品を朗読した動画(字幕付き)をご覧ください。
(収録時間:54秒)
この作品を、詩人で、コールサック社代表でもある鈴木比佐雄氏は、
2015年12月発表の詩論
「日本の詩人たちにとって『非戦』とは何であり続けるか〜中里介山、与謝野晶子、北川冬彦、押切順三、峠三吉、末松努の『非戦詩』の系譜〜」
にて、次のように評してくださいました。
”しなやかな言葉で戦争と「非戦」に揺れ動く人間の危うさを指摘しながらも、人間を生かそうとする本来的な精神に立ち還ろうとしている。
「死なないこと/殺さないこと/生きていくこと」だとの三行は人生の最も大切なことを刻んでいて、身近なところに飾っておきたい詩行だ。”
このように、わたしの作品は難しい言葉を使っていません。
ほかにも収録作品には、下記のようなものがあります。
(動画の収録時間は「淡く青い、水のほとり」が1:34、
「ほどく」が0:29です。いずれも字幕付き朗読です。)
いかがでしたか?
朗読はお聞きいただけたでしょうか?
普段、忙しさに追われているあなたも、「詩で一服」すれば、気分が変わります。
そして、つい忘れがちな感性を思い出し、心の栄養となります。
ときにはページを一枚一枚めくり、ゆっくりと、詩に心を預けましょう。
カフェで。心地よい雑音と音楽を聞きながら。
自宅のリビングで。窓からの風を感じながら。
電車に乗って。ひとりの時間を楽しみながら。
詩は、あなたの気持ちにうなずいたり、ちょっと反発してみたりしながら、日常に微かな揺らぎを作ります。
そこから感じたり考えたりするゆとりを生み出してくれます。
忙しくなってしまった現代に、居心地の良い隙間をもたらしてくれます。
さあ、一冊、手にとって。
素敵な時間、そして豊かな人生をつくりましょう。
末松 努 詩集「淡く青い、水のほとり」 書評より
(コールサック88号掲載)






詩集「淡く青い、水のほとり」 読者の声
世代の違いと考え方はどうなのだろうか?
若い世代の肩の考えはどんなのかな? の興味で読ませていただきました。落ち着いていて、自然に心を向けていて、祈りの静かさに満ちていて、意外! でした。SNSという最新の環境の中に、永劫につながる模索があることを教えられました。(76歳 女性)
人や物事への愛をもとに、よりよき世界を思考する詩群を、繰り返し読んで触れたい。
表題作の水の関する考察は、福島第一原発の放射能汚染水を想起させ、純度の高い詩行の連なりが普遍性を獲得し、とても読み応えがあります。「透明な汚水」には前向きな呼びかけがたたみかけられ、勇気づけられます。(50歳 女性)
末松さんの詩のフレーズが、沖縄で響きます。
「はかなきひと」…壊れていくあなたを。「鏡」…戦う相手が違ったのだろうか〜確かなものを残さなければならない。「叫び」…沖縄では叫びが日常、無抵抗で、架空で叫ぶ。「いきる」「永遠」…遺せるもののために、沖縄辺野古・高江は、くやしくて、つらくて。(年齢不詳 男性)
素直に伝わってくる言葉にうなづく
繊細な思いが、繊細な言葉になって語られ、触れる前にそっと退いていく愛の詩を感じ、あたたかく優しいお人柄を受け止めました。「つながるいのち」「ファイト」「逃走犯」「空白」「とまどい」は○印をつけて読みました。ありがとうございました。(72際 女性)